インドひとり旅ガイド



 旅行記-2日目-

2日目(2010年8月11日)

デリー:ホテル周辺
デリー:ホテル周辺
 7時30分に起床し朝食をとってチェックアウト。本日は国内線でヴァーラーナスィーへ向かうためインディラ・ガンディー国際空港の国内線ターミナルへ行く。ホテルで空港まではPrepaid taxiを手配する。料金はホテルに支払うので追加費用は発生しない。タクシーはメーターも付いていないいわゆる白タク。もっとも、料金は支払済みなのでメーターが付いていても付いていなくても関係ないのだが、こういう商売が成り立つとことがアジア的である。

 インディラ・ガンジー国際空港の国内線ターミナルは小さいが、整備が行き届いている。入り口で、E-ticketとパスポートを警備員に見せ入場。
 チェックインをするため登場する航空会社Jet Airwaysカウンターに並ぶ。なにやらカウンターで割腹のいいインド人大声で怒鳴っている。他のカウンターのスタッフもその光景に目が行き、東乗客のチェックイン作業が滞っていた。チェックインを済ませ保安ゲートに向かう。保安ゲート入り口の保安員に指定された金属探知機と手荷物のX線検査機の列に並ぶと、そこにいた保安員に手荷物にタグが付けられていないと言われる。「タグってどこでもらうんだ....」。少しまごついていると、入口の検査員を指差してくれたので、取りに戻る。入口の保安員が何枚必要かと聞かれたので、2枚と答えたのに、3枚あげるといわれ3枚のタグが手渡された。この1枚どういうつもりで渡したことやら....。

 搭乗機に乗り込むと私の席18Fへ向かう。3-3の席の配列でFは右側の窓側。そこには欧米人の男性が座っていた...。またか...。と思い声をかけようかと思ったが、周囲の席は埋まっていて私の席の真後ろが空いていたので、多分間違えたのだろうと思い19Fの席に腰掛けた。しばらくすると、通路で男性とキャビンアテンダントが私の席のほうを見て話している。そして、キャビンアテンダントは私に搭乗券を見せろと言ってきた。そして、本来の私の席に座っている男性のところへ行き搭乗券をチェック。そして、その前の席の女性のところへ行き搭乗券をチェック。どうやらこの女性が席を間違えており玉突きで席がずれていたようである。結局、私の席の人が、本来の私の席の前の席に座る事で事なきを得る。
 デリーからヴァーラーナスィーはでは空路で1時間10分のフライトであったが、食事の機内サービスがあり日本の国内線とは違っていた。そして、順調に飛行しヴァーラーナスィー国際空港に到着する。

ヴァーラーナスィー市内
ヴァーラーナスィー市内
 空港からは一旦、ホテルにチェックインするためPrepaid taxiに乗り込む。タクシーと言ってもいわゆる白タクで、タクシーの助手席にはなぜか運転手の知り合いのような人が同乗してきた。ホテルへ向かう道すがら、ヴァーラーナスィー観光を持ちかけられる。今日と明日観光との空港送りまででRs2,000(≒¥4,000)とどうかと。さほどRsを持っていないというと$50(≒¥4,350)でもいいという。今日の半日と明日の半日の丸1日でこの値段は安いと思ったが、インドの経済を考えれば少し高いと思い「Discount !」と値切り交渉をする。逆にいくらならいいのかと聞いてきたので$40(≒¥3,480)と答えると、先方は即決。おそらく$40でもいいお客さんだったようである。

 空港から40分ほどでホテルに到着する。チェックインを済ませ部屋に荷物を置き、ホテルの駐車場に止まっているタクシーへ向かう。すると、外は大雨...。車、一路サールナートへ向かう。雨はサールナートへ向かう途中でやんだがはっきりしない天気であった。

日本寺
日本寺
中国寺
中国寺
ダメーク・ストゥーパ
ダメーク・ストゥーパ

ムールガンガ・クティー寺院

冠水する道路

荷を引く水牛
 サールナートに着くと、日本寺(日月山法輪寺)・中国寺と見学し、さらにダメーク・ストゥーパ、ムールガンガ・クティー寺院と見学する。しかし、外は今にも雨が降りそうな雰囲気で、と言うよりは、ヴァーラーナスィー市内の雨がサールナートに移動しつつあるようであった。早々に見学を終えタクシーでガンガー(ガンジス河)へ向かうためヴァーラーナスィー市内へ戻ることにする。

 ヴァーラーナスィーへ戻る道路は雨のせいで至る所が冠水していた。また、牛や水牛が道路にごくごく当たり前のように歩いており、更には荷車を引くのに使われている姿は、今の日本では見ることができない光景であった。また、デリーでもそうであったが、狭い道に多くの車やバイク、リクシャーが我先に進もうとし、渋滞を起こしていた。

 市内に戻ると車を止め、細い路地へと歩いて入っていく。そこは、牛や水牛の糞やゴミが散乱した薄暗い道で薄気味悪い。路地の両側には建物があり、片側の建物にはガンガーに通じる小さいトンネルのような通路がところどころある。その通路のひとつを抜けると、ガトー(階段状の護岸)につながりその先にはガンガー(ガンジス河)が広がる。私が連れて行かれたのはケーダール・ガトー(Kedar Ghat)で、南から北東に流れるガンガーで、ガトーの中で南端に近いガトーである。
 ここで、ボートの乗ることにする。2時間でRs1,200。少し高かったかもしれない...。ただ、1隻に船頭兼ガイド1名と漕ぎ手2名がつく。
ケーダール・ガトー
ケーダール・ガトー
水遊びする子供たち
水遊びする子供たち
マニカルニカー・ガトー
マニカルニカー・ガトー
ヒンドゥー教セレモニー
ヒンドゥー教セレモニー
 ボートは上流の南側へ漕ぎ出す。ケーダール・ガトーの近くのハリシュチャンドラ・ガトー(Harishchandra Ghat)で船は一旦止まる。このハリシュチャンドラ・ガトーは火葬場のガトーでいわば青空火葬場というべきであろうか。ここに到着したときには既に薪が組まれ遺体が焼かれていた。船から見る限りはそこに遺体があるのは分からなかったが、人を近づけさせないような雰囲気があった。ヒンドゥー教では、このヴァーラーナスィーのガンガーで火葬し、その灰をガンガーに流すことで輪廻転生から解脱することができると信じられていることから、多くのヒンドゥー教信者が最後をここで迎えようと集まってくる。ガンガーには遺骨だけでなく水葬をする場合もあると言う。水葬するのは子供とも、貧困者とも、自殺者とも言われる。
 ボートは更に上流に上ってから、一気に下流へ向かう。そして、マニカルニカー・ガトー(Manikarika Ghat)付近で折り返す。このマニカルニカー・ガトーも火葬場である。ここら辺にくると日は沈み、遺体を焼く火が天を焦がす勢いであった。
 ケーダール・ガトーに戻る途中、ヒンドゥー教のセレモニーが行われており、ガトーには多くの人が集まっていた。また、観光客を乗せた多くのボートも集まっており、私の乗るボートもしばしここで休憩をした。

 ボートはケーダール・ガトーに戻り、その後、車でホテルに戻る。鍵を受け取ろうとすると、「部屋の水が止まっている」といわれる。「では、部屋を変えてくれ」と言うと「全室」だと...。気を取り直して、ホテルのレストランで夕食を食べ部屋に戻り早々に就寝。







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