チェンナイ(マドラス)
チェンナイ市街
概要
チェンナイ(Chennai)は、インド南部にあり、インド第4の都市で、人口は約640万人。
チェンナイの起源は古く1世紀頃に遡る。インド南部を拠点とするヒンドゥー教の諸王朝の支配下にあった。
1522年にポルトガルはこの地を占拠しこの地をマドラス(Madras)と改称した。その後、1639年にイギリスの東インド会社は、この地に侵出し、1640年にはセント・ジョージ要塞を築き足場を固めた。
1746年にフランスの将軍ラ・ブルドネがこの地に侵攻し占拠したが、オーストリア継承戦争に基づくアーヘン和約により、1749年に再びイギリスの支配地に戻った。
1996年、都市名がマドラスからチェンナイに改称された。
チェンナイへの行き方
空港
市内中心部から南西17kmの位置にチェンナイ国際空港がある。チェンナイ国際空港は南インドのハブ空港として、30以上の航空会社が国内外から就航している。
デリーからは3時間、ムンバイからは1時間45分の所要時間で本数も多い。
空港から市内へのアクセスは、シャトルバス、鉄道、プリペイドタクシーなどが利用できる。MRTSはTirsulam駅が最寄となる。
鉄道
主な駅はチェンナイ中央駅とチェンナイ・エグモア駅で、チェンナイ中央駅はインド各地を結ぶ路線の終着駅となり、チェンナイ・エグモア駅はチェンナイのあるタミル・ナードゥ州を結ぶ路線の終着駅となる。
市内の交通
高速大量輸送システム(Mass Rapid Transit System : MRTS)
高架式の広軌線で、チェンナイ中心部から郊外を結ぶ路線の鉄道である。現在も一部が建設中である。
国営Southern Railwayにより運営されており、朝夕のラッシュ時は10分間隔で、それ以外は20分間隔で運行されている。海岸近くにある観光地に行くのにはMRTSを利用するのが便利。
近郊列車
5:00~24:00の間に約10分間隔で運航。
チェンナイ・メトロ
現在建設中
チェンナイマップ

セント・ジョージ要塞
セント・ジョージ要塞の概要
セント・ジョージ要塞(Fort St. George)は、1654年4月23日に完成したイギリス東インド会社の交易所兼城塞で、完成した日がキリスト教の聖人セント・ジョージの命日と同じことから城塞の名称に使われている。
東インド会社は1639年にこの地を占拠し、交易の拠点とするとともにセント・ジョージ要塞を築き勢力の拡大をさせた。1746年から1749年にはフランスの植民地に組み入れられたこともあったが、その後、再びイギリスの支配下に入り、交易の要として反映した。
要塞の内部のは、要塞博物館とセント・メアリーズ教会がある。要塞博物館は東インド会社やイギリス軍の武器などが公開されている。セント・メアリーズ教会は1679年に建てられた教会である。
観光データ
【要塞博物館】
金曜日
10:00~17:00
Rs100
【セント・メアリーズ教会】
無休
9:30~17:00
無料
ジョージ・タウン
ジョージ・タウンの概要
ジョージ・タウン(George Town)は、セント・ジョージ要塞の北側に作られた都市で、チェンナイの旧市街となる。
イギリス人などの居住区は要塞内にあり、ホワイト・タウンと呼ばれていたのに対し、インド人商人の居住区はこの旧市街であり、ブラック・タウンと呼ばれていた。
1911年にイギリス国王ジョージ5世がこの地を訪れたのを機にジョージ・タウンと改称された。
マリーナ・ビーチ
マリーナ・ビーチの概要
マリーナ・ビーチ(Marina Beach)は、全長12kmある海岸で世界で2番目に長い海岸とされている。
パルタサラティ寺院
パルタサラティ寺院の概要
パルタサラティ寺院(Parthasarathy Temple)は、8世紀に創建し16世紀に改修されたヒンドゥー教のクリシュナ神を祀る寺院。
異教徒は中庭までしか入れないので注意。
観光データ
無休
6:00~12:00 16:00~21:00
無料
サン・トメ大聖堂
サン・トメ大聖堂の概要
サン・トメ大聖堂(San Thome Cathedral)は、キリスト教の教会である。
イエスの十二使徒の一人、聖トマスはキリスト教布教のためインドまで赴き、この地で殉教し葬られたと言い伝えられている。
ゴアを本拠地としたポルトガルは、聖トマスの埋葬地に聖堂を建て、キリスト教の布教の拠点とした。1606年のことである。その後、1893年にその聖堂は取り壊された。現在に残る聖堂は1896年にを再建されたものである。
観光データ
無休
5:00~20:00
無料
カパレーシュワラ寺院
カパレーシュワラ寺院の概要
カパレーシュワラ寺院(Kapaleeswarar Temple)は、チェンナイ最大のヒンドゥー教寺院で、シヴァ神を祀り37mの高さのゴプラム(塔門)をもつドラヴィダ様式の建造物である。
元々、13世紀に創建されたが、現在残るものは16世紀にこの地を支配するヴィジャヤナガル王国により再建されたものである。
ゴプラムには色とりどりのヒンドゥー教の神や聖人像が彫刻されている。
異教徒は中庭までしかは入れない。
観光データ
無休
6:00~12:00 16:00~21:00
無料
