インドひとり旅ガイド



 ヴァーラーナスィー

ヴァーラーナスィー市街

概要

varanasi ヴァーラーナスィー(Varanasi)はワーラーナシー、バラナシとも表記され、ガンガー(ガンジス川)沿いに位置する都市である。尚、イギリス植民地時代の英文表記「Benares」の誤読でベナレスと日本語表記されていることもある。
 この都市は、紀元前6世紀頃にこの地にあったカーシー国の首都として栄え、その後、インド統一王朝の支配下に置かれた。17世紀、イスラム教スンナ派である、ムガル帝国第6代皇帝アウラングゼーブにより宗教施設が破壊された。今日残る建物の多くは18世紀以降のものである。

ヴァーラーナスィーへの行き方

 市内から北西18kmにラール・バハードゥル・シャーストリー空港があり、デリー、カジュラホー、ムンバイなどからの就航がある。デリーからは1時間。
 鉄道の駅はヴァーラーナスィー駅で、デリーから特急で11時間。 

ヴァーラーナスィーマップ


varanasi map


 

ガンガーとガート

ガンガー

 英語でガンジス川ともいうガンガー(Ganga)はヒンドゥー教の聖なる川である。また、女神の名前にもなっており川自体が神格化されている。ヒンドゥー教徒はガンガーで沐浴すると全ての罪が洗い流されると信じられており、また、死後に遺灰を流すことで輪廻から解脱することができるとされている。
 ヴァーラーナスィーでは、ガンガーが南北に流れており、聖地のひとつとなっている。そのため、多くの人が沐浴に集まってくる。 

ガート

 ガート(Ghat)は南アジアに多く見られる川岸にある階段状の構築物で、沐浴する人や川で洗濯をするためなどに利用する。ヴァーラーナスィーを流れるガンガーにも84箇所のガートがある。
マニカルニカ・ガート
 火葬場のガート。ここで荼毘に付され、遺灰はガンガーに流される。写真撮影は禁止なので要注意である。
ダシャーシュワメード・ガート
 沐浴する人が最も多いガート。創造神ブラフマーがここで儀域を執り行ったとされる場所でもある。





ヴィシュワナート寺院

ヴィシュワナート寺院(シヴァ寺院)

 旧市街にあるヴィシュワナート寺院がムガル帝国に破壊される前の姿を再現したヒンドゥー教寺院。シヴァ神を中心にヒンドゥー教の神々を祭っている。
 旧市街の方は異教徒は入場できないが、こちらは異教徒でも入場できる。

ヴィシュワナート寺院(ゴールデン・テンプル)

 ゴールデン・テンプルともいい、ヒンドゥー教のシヴァ神を本尊とする。もともとの建物はムガル帝国によりイスラム教寺院に改造され、現在の建物は18世紀に再建されたものである。
 ヒンドゥー教徒のみ入場でき、異教徒は入場できない。





ドゥルガー寺院

 18世紀に建立されたヒンドゥー教寺院。ドゥルガーとはヒンドゥー教における戦の女神で、シヴァの神妃の一人とされている。
 寺院内部にはヒンドゥー教徒しか入れないため、境内から外観をむることとなる。境内には野生の猿が多くいる寺院で知られている。





バーラト・マーター寺院

バーラト・マーター寺院の概要

 Bharatとは「インド」、Mata「母」と言う意味で、「母なるインド」の名を持つ寺院。ヒンドゥー教寺院であるが、本尊は大きなインドの立体地図という風変わりな寺院であるが、これはインドの独立運動の高揚を目的に1936年に建立されたものであるからだ。

観光データ

  祝日
  8:00~17:00
  無料(カメラ持込料Rs20、ビデオ持込料Rs25)





サールナート

 サールナートはブッダ・ガヤで悟りを得た釈迦が、この地で初めて説法したとされている(初転法輪の地)。この地は、生まれた地ルンビニー、悟りをひらいたブッダ・ガヤ、涅槃に入ったクシナガルとともに、仏教の四大聖地に数えられる。
 現在インド政府により遺跡公園として整備されており、6世紀にアショーカ王によって造られた仏塔であるダメーク・ストゥーパがひときわ目立っている。
 サールナートはヴァーラーナスィーから、北へ10kmの場所にあり、バスで40分。









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